いつもの料理を1ランクアップ!盛り付けのコツ
せっかく作った料理は、おいしく見せたいもの。今回は、『CHEER!days』編集部員の盛り付け(Before)を、プロに盛り付け直してもらい、そのコツを伺いました。
盛り付けについて教えてくださったのは、福岡県在住の料理家・広沢京子(ひろさわきょうこ)さん。日常に取り入れやすい方法を伝授していただきます!
複数のおかずを上手に盛り付けたい!
★Point 上に小鉢などを置く場合は、必ず平らなお皿に盛りましょう。
広沢さん:
「複数のおかずは一皿に盛ると、印象を変えることができます。ポイントは、汁気のあるものやそのままのせるとペタっと広がりそうなものは小鉢に入れること。れんこんのきんぴらのように、上に重ねられるものは重ねて高さを出すときれいです。
また、『なすにはごま』などそれぞれの料理と相性がいいものをトッピングするだけで見栄えもアップ。前日の残り物でも素敵に見えますよ」
★広沢さんオススメのグッズ!
トッピングにオススメなのは、ごま、黒コショウ、唐辛子やパプリカパウダー。料理によってはカレー粉なども使えます。
買ってきたお刺身を、おいしそうに見せたい
★Point ツマが白く、白身魚もあるので濃い色目のお皿がオススメ!
広沢さん:
「お刺身は、買ってきた状態のままお皿に移しがちですが、魚の種類ごとに盛り直して。薄い刺身は巻いたり折ったりすると盛り付けやすいですよ。メインの魚を決め、全体の配置をイメージしてから盛り付けましょう。
ツマは洗ってシャキッとさせて、丸めて刺身の下に置くと立体感が出ます(下記写真参照)。ツマには、わかめやワサビ菜など立体感のあるものもおすすめ。わさびをきれいにのせるだけでも見栄えがアップします」
★広沢さんオススメのグッズ!
先が細い盛り付け箸は繊細な盛り付けをする際に便利です。
サラダをおいしそうに盛り付けるコツは?
★Point 平皿よりボウル状や縁が立ち上がっているお皿のほうが盛りやすいですよ。
広沢さん:
「サラダは、大皿に盛ると華やかな存在になります。具材は、ラディッシュなど彩りのいい野菜を葉物に混ぜ込むときれいです。
盛る時は、レタスが潰れないようにボウル状のお皿にふんわり盛って。ドレッシングも、各自で掛けるのではなく、サラダ全体に塩・レモン・オリーブオイルを和えるのがオススメ。この方法ならたくさんドレッシングを掛けなくていいし、見た目もきれいです。早くから和えるとしんなりするので、食べる直前に和えてくださいね」
★広沢さんオススメのグッズ!
トングは1本あると、盛り付ける時にも取り分ける時にも便利です。
揚げ物を盛り付けるときのポイントは?
★Point グリーンは、上から飾りとして差し込むと華やかな印象に。
今回使っているのは、人参の葉やベビーリーフです。
広沢さん:
「揚げ物は、見た目だけでなく油の回り方にも考慮して盛りたいもの。例えば、野菜と一緒に盛ると揚げ物の油で野菜がべたっとしますし、高さを出そうと上に重ねて盛ると、油が下に回ってしまいます。
から揚げなどは重ねるのではなく、一つひとつ立たせるように盛り付けて。野菜と一緒に個別に盛るのではなく、大皿にドン! と盛り付けたほうがおいしそうに見えますよ」
★広沢さんオススメのグッズ!
揚げ物にはゆずやレモンなどの柑橘類を添えると、視覚的にもきれいですよ。
早速取り入れられそうな盛り付け方法がたくさんありますね!ぜひ試してみてください。
profile
広沢京子(ひろさわきょうこ)さん
料理家。千葉県出身。フードスタイリストのアシスタントを経て独立。2009年より活動の拠点を福岡へ移し、レシピ制作、スタイリング、イベント、飲食店のプロデュースなどを幅広く手がける。生産者と家庭の食卓をつなぐ活動に力を入れている。著書に『家だから、いっぱい野菜』(幻冬舎)、『こうかん、ぶつぶつ』(millebooks)など。
HP:http://www.cookluck.com/