おいしいコーヒーの淹れ方の基本

おいしいコーヒーの淹れ方の基本

温かい飲み物がおいしい季節になりましたね。今回は『小川珈琲 スペシャルブレンド』などでおなじみの小川珈琲株式会社の方に、コーヒー豆の保存方法と初心者でもおいしくコーヒーを淹れられるコツを伺いました。

コーヒーの保存方法

コーヒーの劣化の原因は、湿度と酸素、光、温度。そのため、開封後はできるだけ早く、1週間程度で飲み切るのがベストです。

◎直射日光に当てない
紫外線が当たるとコーヒーの劣化が早まります。また、日が当たって温まると酸化が進み、風味が落ちてしまいます。

◎空気に触れさせない
酸化を防ぐため、酸素に触れないように袋を密閉し、袋ごと透過性のない密閉容器に入れます。容器が大きすぎると空気に触れてしまうので、適した大きさのものを選びましょう。

◎高温多湿は避ける
コーヒーは湿気を吸収すると、味と香りが落ちます。急激な温度変化も品質劣化のもとになるので、温度・湿度の変化の少ない場所で保存しましょう。

★やむなく長期間飲まない場合は、冷凍で保存を。冷凍と常温を繰り返すと、結露して湿気を吸ってしまうおそれがあるので、1回分ずつ密閉袋などに小分けにして冷凍しましょう。

コーヒーの淹れ方

1. 器具(ドリッパー)に密着させるため、ペーパーフィルターの側部と底部を互い違いに折ってセットします。
★どちらから折ってもOK!

2. 目安となる計量カップ(1杯分8〜12gが目安)を使って、正確に粉を入れます。
★メーカーや豆によって適正量は異なります。自分好みの分量を見つけて、その量を守るようにすると、毎回味が安定します。

3. ドリッパーの側面を軽くたたいて、粉の表面が平らになるようにします。
★平らでないと、お湯が均一に当たらないのでならしましょう。

4. やかんやポットでお湯を沸騰させ、3分ほど置いて85〜95度まで冷まします。そのお湯を、粉全体が湿る程度に静かに注いで蒸らします。
★沸騰したお湯で淹れると雑味が出やすくなります。急ぐ時は氷1〜2個をやかんやポットに入れてもOK。
★20~30秒蒸らしてね!

5. その後、粉の真ん中にゆっくりお湯を注ぎます。ペーパーフィルターに直接お湯が掛からないように注意します。
★ペーパーフィルターに直接お湯がかかると、粉に触れないままフィルターとドリッパーの間からお湯が落ち、薄いコーヒーができあがってしまいます。

6. お湯を2〜3回に分けて注ぎ、人数分のコーヒーが抽出できたら、ドリッパーにお湯が残っている状態で外します。
★お湯を落とし切ると、えぐみや雑味も入ってしまうので注意しましょう。

最後は温めておいたカップに注いでできあがりです!

いかがでしたか? ご紹介した手順に沿って丁寧に淹れたら、おいしいコーヒーを安定して淹れられますよ。ぜひ試してみてくださいね!

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上田 勝久(うえだかつひさ)さん

上田 勝久(うえだかつひさ)さん

小川珈琲株式会社。J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター2級。