【久留米市】チャーミングな鳥たちでいっぱいの、小さな動物園「久留米市鳥類センター」
「久留米市鳥類センター」は、世界各地に生息する約80種の鳥たちと会うことができる、”鳥のパラダイス”。空を飛ぶ鳥はもちろん、地を駆ける鳥、海を泳ぐ鳥など、それぞれに個性的な鳥たちの観察を通して、生きものに関する知識を楽しく身につけることができます。
小動物とのふれあいコーナーやSLの機関室見学、ミニ遊園地も人気です。小さい子どもから大人まで、家族みんなで楽しむことができますよ。
約90羽のクジャクを中心に、400羽近い鳥たちがお出迎え
「久留米市鳥類センター」。入る前から、いろいろな鳥の鳴き声が聞こえてきます
久留米市東櫛原町にある「久留米市鳥類センター」は、全国的にもとても珍しい、鳥類を中心に飼育する動物園。オープン以来半世紀近く、地域の人々の憩いの場として親しまれています。
インドクジャク。かつては久留米市の象徴としてJRの旧駅舎でも飼育されていました
センターのシンボルともいえる存在が、インドクジャクです。かつて久留米市ではインドクジャクの繁殖に力を注いでいて、鳥類センターの前身である久留米動物園でなんと1000羽以上のクジャクが飼育されていた時代もあったのだとか。
現在は、飼育環境を整えるため数を抑えているそうですが、それでも約90羽ものインドクジャクが園内で暮らしています。
楽しみいっぱい、スリルもいっぱい!フライング舎
インドクジャクは、園内の「クジャク舎」と「フライング舎」で見ることができます。「フライング舎」では、横からだけでなく真下からもクジャクを観察することができますよ。しかし、その代償としてクジャクからとんでもない爆弾が投下されることもあるようなので、くれぐれもご注意を。
園内ではマクジャクやシロクジャク、ハイイロコクジャクなど、インドクジャク以外のクジャクも見物できます。オリの前に掲示されているイラスト入りの解説をチェックしてから見物すると、より理解が深まりますよ。
こうした解説イラストは園内のいたるところに掲示されているのですが、かわいいだけでなく詳細な説明も添えられていて、かなり読み応えがあります。ひと通り園内の見学を終える頃にはすっかり作者のファンになってしまうこと、請け合いです(イラストを描かれた職員さんはすでに退職されているそうで、お目にかかれずちょっぴり残念)。
ケープペンギンが暮らす「ペンギン舎」
クジャクのほかにも、個性的な鳥たちがいっぱいです。こちらはユーモラスな仕草で子どもたちの人気を集めるケープペンギンたち。
2本が対になった珍しい構造の羽根を持つエミューは「縁結びの鳥」として知られています
走鳥類のオリの前に並ぶ、スタッフの愛に溢れた似顔絵入り看板も見どころのひとつ。
右上から時計回りにタンチョウ、ウコッケイ、ルリコンゴウインコ、マガモ
そのほか格好よさピカイチの猛禽(もうきん)類、日本各地の珍しいニワトリの仲間、優美なツルの仲間たち、カラフルなインコたちなどなど、多種多様な鳥たちを目にすることができ、いつまでいても飽きることはありません。きっと誰もが、お気に入りの一羽に出会えるはず。
しかし取材日は気温が高かったため、高温多湿に弱いシロフクロウには会うことができませんでした。お目当のひとつだったので、残念…ですが、鳥たちの健康を第一に運営されている姿勢には好感が持てます。
見るだけではなく、動物たちとふれあう楽しみも
「ドーム」は、高さ15.5m。入口脇にはエサの自動販売機を設置
「久留米市鳥類センター」での楽しみ方は、鳥たちを金網越しに見るだけに留まりません。園のほぼ中央に位置する「ドーム」では、鳥たちが自然に近い環境で自由に暮らす様子を、仕切りのない同じ空間のなかで観察することができるんですよ。
「ドーム」内。人間が入ると、エサをくれると思ってか、
鳥たちがグイグイ間合いを詰めてきます!大迫力
ドームの中でお出迎えしてくれるのは、チリーフラミンゴ、モモイロペリカン、シナガチョウ、コールダックといった水鳥たち。自動販売機で購入したエサをあげたら、少し、仲良くなれるかも。
「ふれあいコーナー」。オープンは9:00〜16:30
園内には鳥類の他にマーラ、キツネ、タヌキなどの哺乳類や、カメなど爬虫類も見ることができます。小動物との「ふれあいコーナー」もあり、ウサギやモルモットにタッチすることもできますよ。
ふれあいコーナーの近くにはリスザルゾーンも設けられ、餌やりも体験可能です。
ミニ遊園地は小さな子どもにぴったりの規模感
「久留米市鳥類センター」内プレイランド
「久留米市鳥類センター」には、回数券式のミニ遊園地も併設されています。プレイランドの乗り物は、高さ30mの観覧車をはじめ、メリーゴーラウンド、スカイサイクル、トランポリン、ボールプールなど、未就学児〜小学校低学年向けのラインナップです。
遊園地内のあちこちに貼られている動物ステッカーを探すゲームにも、無料で参加できますよ。時間があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
SLは久留米市鳥類センターのシンボルのひとつ
また、園内に展示されている実物のSL(D51型蒸気機関車)も大人気です。階段伝いに機関室に入って運転用の機器に触ることもできるので、子鉄にはたまらないはず。すぐ隣の管理事務所で貸し出している本物の車掌さんの制服や帽子を着用して、写真を撮ることもできますよ。
ポストカードは50円、ポチ袋は100円
管理事務所では、イラスト入りのメモ帳などのグッズも販売されています。よくある観光地のお土産屋さんと違い、全てがオリジナル。本物のクジャクの羽根(1枚150円)やいろいろな鳥の羽根が入った小ビン(100円)もあり、目を引きます。
ひとり歩きできない小さな子から、大人までそれぞれ違った楽しみ方ができる「久留米市鳥類センター」は、三世代でのお出かけ先としてもピッタリ。敷地内は平坦で、未就園児でも十分に歩いてまわることができるコンパクトな規模感なので、子連れでも気負わずに足を運ぶことができますよ。
普段は絵本やテレビの中でしか見ることができない珍しい鳥たちを目の当たりにできる体験は、子どもたちの特別な思い出になること、間違いなしです!
⼦どもとお出かけ DATA
◎⼦どもトイレ/あり
◎おむつ替えシート/あり
◎授乳室/あり
◎ベビーカー・車イスの貸し出し/あり
◎売店/あり
◎飲⾷店/あり(不定休あり)
プレイランドには、空調完備の休憩所と授乳室を設置。
奥には閲覧自由の子ども図書コーナーも
久留米市鳥類センター
福岡県久留米市東櫛原町1667(中央公園内)
TEL:0942-33-2895
開園時間/9:00〜17:00 (遊園地・ふれあいコーナーは16:30まで)
定休日/毎月第2月曜日(祝⽇の場合は翌⽇)、年末年始(12月29日〜1月1日)
料金/入園料 大人・高校生260円、中学生・小学生100円、幼児(4歳以下)50円
年間通用券(本人限り・発行日から1年間有効)/大人・高校生2,600円、中学生・小学生1,000円、幼児(4歳以下)500円
※土曜日は高校生以下入園無料
※料金は2019年10月より改定後の価格
アクセス/西鉄櫛原駅より徒歩約5分。九州自動車道久留米ICより車で約8分。
駐車場約370台(中央公園内各施設による共用)
http://kurumekoen.org/birdc/
※この情報は2019年9月時点のものです