親の悩みが幸せに変わる29の言葉。『子どもが幸せになることば』
「いつも、子どもにイライラしてしまう」
「つい他の子と比較して、焦ってしまう」
「親が言わないと自分から何もしない」
こんな悩みを抱えている親御さんは多いのではないでしょうか?
「この子をちゃんと育てなければ」と思うほど、つい「○○しなさい!」と子どもの行動を正すような声掛けをしてしまいますよね。
もちろん、親からすると、子どものためを思っての発言です。
しかし、子どもにその思いはなかなか伝わらないし、子どものできていない点に目を向けてイライラするのは、親にとってもしんどいことではないでしょうか?
そんな方々に向けて「もっとラクに子育てをしていいんだよ」と投げかけてくれるのが、この『子どもが幸せになることば』です。
著者は、4人の子どもを育て、カウンセラーとして20年以上育児の問題に関わってきたという経験を持つ、医師で臨床心理士である田中茂樹(たなかしげき)さん。
田中さん自身が感じてきた、子どもにとっても親にとっても良い、日常の中で実践できる「言葉掛け」をまとめたものです。
子どもが赤ん坊の時期から高校生になるぐらいまで、日常でよく見かける29の場面を取り上げて、「言いがちなことば」と「信じることば」を対比させて紹介しています。
さまざまなエピソードを通して田中さんがこの本で伝えているのは、「子どもには、『自分が幸せになるにはどうしたらいいか』という本能が備わっている」ということ。
子どもは、叱られたり褒められたりしなくても、「ちゃんとできるようになりたい」と思っている生き物であるということです。
だから、子どもに「ああしなさい」「こうした方がいいよ」と声を掛けるのではなく、「この子はちゃんとできる」と信じる。
泣いたりダダをこねたりしても、「今はまだできないことを学んでいる時期なんだな」と成長のステップとして優しく受け止める。
親がそういう心持ちでいることが、子どもの元気を引き出し、親自身をぐっと楽にするのだ、と田中さんは綴っています。
「お父さんもお母さんも、頑張りすぎなくて大丈夫だよ」
頑張りすぎて苦しくなっている子育て中のみなさんに、そう語りかけてくれる、心温まる1冊です。
今回紹介した本
子どもが幸せになることば
著者:田中茂樹
出版社:ダイヤモンド社
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