うちの子、もしかして…。『生きづらいと思ったら、親子で発達障害でした』

うちの子、もしかして…。『生きづらいと思ったら、親子で発達障害でした』

発達障害。
近年よく聞くこのワード、気になっている方も多いのではないでしょうか?

『生きづらいと思ったら、親子で発達障害でした』は、発達障害グレーゾーンな息子たちを、自身もADHD※と診断された母が懸命に育てる姿を描いた実録コミックエッセイです。
※注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention deficit hyperactivity disorder)とは、不注意(集中力のなさ)、多動性(落ち着きのなさ)、衝動性(順番待ちができないなど)の3つの特性を中心とした発達障害のことをさします。

かんしゃくや夜泣きがひどく、コミュニケーションが上手く取れない。「まだ小さいから仕方がないよね」と思っていた息子の行動が、だんだん、同じ年の子どもたちと差が開いていく…。

不安になった母親である著者が、わが子の発達の遅さに検索をしてみると「発達障害」という言葉が。「わが子が発達障害かもしれない」ということにショックを受けた著者は、発達障害について調べていくが、その中で「私自身が発達障害なのではないか」ということに思い当たる…。

この本は、「発達障害かもしれない」という子どもの状態や支援のことなどを知ることができるというだけではありません。
ADHDである著者自身が経験してきた「生きづらさ」もしっかり描かれているため、発達障害の子どもが何に困り、どのように大人になっていったかが、非常によくわかります。

初めての子育ては誰だって大変なのに、その上、明らかな「育てづらさ」がある息子。「この子はちゃんと大人になれるんだろうか」と絶望しては、昨日までできなかったことが1つできるようになっていることに希望を見出す。
そうやって、絶望と希望を繰り返しながらも、なんとか前向きに生きていこうとする著者の姿に、思わずエールを送りたくなります。

街で見かけるお母さんが、実はこんな困難を抱えて頑張っているのかもしれない。そう思えるようになる一冊です。
「発達障害」について気になっている方は、ぜひ読んでみてくださいね。

今回ご紹介した本

『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした 』
著者:モンズースー
出版社:株式会社KADOKAWAメディアファクトリー

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