【福岡市早良区】多彩なイベントでママと子どもの笑顔を応援する「スマイルサロン」

室見川そばの閑静な住宅街にある「スマイルサロン」。福岡市内で親子イベントを主宰していた和田恵（わだ めぐみ）さんを中心に、2021年6月に開設されました。運営メンバーは８人。それぞれの特性を生かした多彩なイベントが人気のつどいの場です。

室見駅から徒歩7分、室見川に沿って歩いていくと見えてくる、青い扉が目印の素敵なお店「cafe pippi」が入っているマンションの202号室の一部がスマイルサロンです。

代表の和田さんは転勤族で、知っている人が誰もいない土地での子育てを経験しました。自分と同じように子育てに孤独感を感じている人たちが、気軽に集まれる場をつくりたいと、早良区内でコミュニティカフェを運営。親子で楽しめるイベントを行っていましたが、コロナ禍の影響で2020年にカフェはクローズすることに。

その後も和田さんの思いは途切れることなく、「もっと地域のコミュニティづくりを広めたい」と、活動を通じて知り合ったママたちとともに、2021年にスマイルサロンを立ち上げました。

オープン直後、和田さんが利用者の一人の話を聞いていると、その方が突然涙ぐんだことがあったそうです。「一人で抱え込んでいる姿を見ると、かつての自分と重なります。関わる大人の数が増えれば増えるほど、子育ては楽になるはず。ここで仲良くなったママ同士でランチに行ったなんていう話を聞くとうれしいですね」と和田さん。孤立問題を解決し、みんなが学び楽しく過ごせるきっかけづくりを運営メンバーとともに進めています。

現在の運営メンバーは８名。それぞれのスキルを生かして、バルーン撮影会、季節の撮影会、リトミック、おうちパン講座、ヨガ、パン作り、運動遊び＆指先遊びなどの講座やイベント（有料※）を日替わりで開催しています。

※参加費は講座やイベントによって異なります。詳しくはお問い合わせください。

取材当日は、オープン1周年記念イベントの真っ最中。この日のために特別に借りた同じ階にあるレンタルスタジオでは、リトミック（音楽を用いた教育法）や手形足形アートなどが開催され、約30組の親子連れが訪れていました。

イベントが終わると、参加者ともっと交流を深めたい方は、スマイルサロンに移動しておしゃべりタイム。イベントの進行で慌ただしくしている運営メンバーに代わって、常連の利用者が訪れた人をおもてなしする場面もあり、ざっくばらんな雰囲気もスマイルサロンの魅力です。

ママたちにとってスマイルサロンはどんな場所なのでしょう。利用者に聞いてみると、「救いです」と即答。「子どもをのびのびと遊ばせることができるし、ちょっとした悩みも気軽に相談できます」と言います。何かと制限が多いコロナ禍で、子育て中のママの心のよりどころとなっているのですね。

設立から1年が経ち、遠くは唐津から参加する方もいるそうで、スマイルサロンは毎日の子育てに彩りを添える場として、浸透しているようです。今後は小中学生のママやパパ、祖父母世代にも来てもらい、多世代で交流ができる場にもしていきたいとのこと。

自分で講座やイベントをやってみたいという人も大歓迎。独立して開業もしている運営メンバーもいるので、集客やイベントの進め方などのアドバイスももらえますよ。「自分ではただの趣味と思っていることが、他の人から見ると立派な特技だったりします。好きなこと、得意なことで収益化できる仕組みを作って、地域を活性化していきたい」と、これからのスマイルサロンについて生き生きと話す和田さん。今後の活動がとても楽しみです。興味のあるイベントがあったら、まずは一度足を運んでみませんか？