vol.10 はひふへほ

vol.10 はひふへほ

絵本の紹介でお馴染み「からすのほんや」店主 からすちゃんとmaruikoの「むかし子どもだったあなたへ」


フリースクール「みんなのおうち」の子どもたちが教えてくれる、子どもとのくらしのヒントを、スクール代表のからすちゃんと一児のママmaruikoがお届けします。


今年、中学校の教科書が改定になりましたね。もう、ご覧になりましたか?「自分の考えを持つこと」がどの領域でも大切にされ、また「主体的・対話的」で「深い学び」が実現される時代がやってきました。もう、誰かの意見に頷いているだけの社会ではなくなっていくのでしょうね。


実は、フリースクール「みんなのおうち」でも、このような学びを以前から日々行っています。先日も、ある所に届けるビデオレターを制作する機会があり、国語の教科書にも載っている「ブレインストーミング」という手法を使って、みんなでアイデアを出し合い、作り上げました。「ブレインストーミング」とは、集団で愉快なアイデアを生み出す方法のひとつです。子どもたちの伸びやかな表現と個性がいっぱいのビデオレターが出来上がりました。
この「ブレインストーミング」を行う際のルールのひとつに、相手の意見を否定せずに、必ず肯定するというものがあります。お友だちの意見に「へ~!」とか「なるほど」「いいね!」といった肯定的な相槌を打つ。何度かこのやり取りを繰り返しているうちに、普段は意見を言わない子も、次第に自分の考えを口にするようになってきます。
私たちスタッフは、普段から子どもたちが発した言葉に、まずは肯定の言葉を添えています。そして、反論も含めスタッフの考えは「私は〇〇と思うんだけど、どうかな?」と、自分の意見として伝えるように心掛けています。


さて、みなさんのおうちでは、どうでしょうか? 子どもが何か自分の考えを口にしたときに、「でもさ…」「だけどね…」と否定の言葉から入っていませんか? 何度も否定されると、だんだん自分の意見や気持ちを言えなくなってきます。それだと、なかなかいいアイデアは浮かびません。自分の考えや気持ちを誰かに伝えること。また、それを肯定的に受け止めてもらえることで、心が楽になったり、お互いの考えがスパークして素敵なアイデアが浮かんだりするものです。
じゃあ、どうやって相槌を打てばいいのかな? おすすめは「はひふへほ」です。


というふうに、相槌に「はひふへほ」を使ってみてはいかがでしょうか?「はひふへほ」を言っている間に、自分が少し冷静になれたり、感情的にならなくなったりもしますよ。そして、自分の考えについては「私は…」「私だったら…」というふうに、「自分」を主語にして伝えてみてはどうでしょう?
お互いを個として認め合い、尊敬しあえる関係になれたなら、家族の中で起こるいろいろなことも、画期的なアイデアで、楽しく乗り越えていけるのかもしれませんね。

profile

芳野仁子(よしののりこ)さん

嘉麻市生まれ。子どもの本とおもちゃの専門店「からすのほんや」店主。雑誌や新聞で絵本や子育てに関するコラムを執筆するほか、子育てに関する講座の講師も務める。
小学生対象のフリースクール「みんなのおうち」、考える力を楽しく養うキッズスクール「ひみつの国語塾」を運営。「一般社団法人 家庭教育研究機構」代表理事。
からすのほんやホームページ
http://karasubook.com/


maruikoさん

イラストレーター。福岡県嘉麻市出身・在住。展覧会などで作品を発表する他、さまざまな媒体のイラストやデザインを手がける。山に囲まれた小さな住宅街の小さな家で日々暮らしている。まるやまももこ名義で音楽活動も行っている。2015年に息子が生まれ現在子育て中。
ホームページ:
https://marumomo48.wixsite.com/maruiko

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